ヨコ寄付が進める若者支援の取組として
本会では、よこはま若者サポートステーション(以下、サポステ)とIDEC(横浜企業経営支援財団)と連携し、2023年度より「はじめの一歩プロジェクト」を実施しています。
この取組は、2022年度から進めているプロジェクトの一つとなります。詳しくはこちらのHPをご覧ください。
2023年度の内容はこちらの記事をご覧ください。
2024年度は、㈱芝川製作所(港北区)と㈱アデムカ(都筑区)の2社で見学会や体験会を実施しました。
この取組は、【企業見学や経営者との交流を通して、働きづらさを抱える若者の一歩を後押しする】【困難を抱える若者と出会いを通して、企業側の理解を広げていく】を目的に実施しています。
メイドインつづき企業の全体ミーティングにて
2024年度は、中小企業が集まる場に出向き本取組への協力依頼を行いました。
4月に開催された、都筑区の企業ネットワークである「メイドインつづき」企業の全体ミーティングに参加させていただき、説明を行いました。
「メインインつづき」についてはこちらのHPをご覧ください。
ミーティング後に、メイドインつづきの参加企業の数社より本取組へのご協力をいただけることになりました。
㈱芝川製作所にて見学会と体験会を実施
株式会社芝川製作所:横浜市港北区綱島東6-3-4
日時:令和6年7月12日(金)10時30分~12時、参加者:6名(うち、男性6名)
㈱芝川製作所は、カメラのストロボや植物工場LEDを中心とした精密機械製造の会社になります。
見学会は、社長からの会社説明と社内の各フロアーの見学し仕事の様子等を見させていただきました。
その後、体験会を希望した5名に対し、8~9月にかけて5~10日間で業務体験を行いました。
体験会最終日には、本人と㈱芝川製作所社員とサポステ職員も同席の上で振り返り会を行いました。
参加者からのアンケートでは
見学会に参加した方々からは、下記の感想(抜粋)がありました。
「お話を聞き、見学もさせて頂いて、自分の知らないストロボ加工のお話し等で細かな部品製造まで説明を頂き、とても勉強になりました。」
「内部、様々な作業工程を見せて頂いた。どのような作業を行えばいいのか、事前に分かることで(体験の)準備が出来そうです。案内していただいた現場担当の方の笑顔が素敵でした。」
「カメラ業界の製作現場を見て、製造業の雰囲気を知ることができた。製造業という業界の中身を良く知ることができた。小さな部品でも業界に大いに貢献していることが素晴らしいと感じた。」
1名の方が採用されました!!
体験会後に2名が採用面接に進まれ、1名が内定し、パートでの就職(11月~)に繋がり、現在は正規職員に転用し、就業しています。
サポステ職員が、その方に後日インタビューをしていただきました。
見学会時:「施設はとても綺麗で静か。見学会だからと言って、良い所だけを見せるようなことはなく、普段の様子をありのまま見せてくれていると感じた。それ故、実際入社後のギャップは感じなかった。」
体験会時:「体験でCADを扱う中で、やっていて楽しかったし、長時間でも苦にならず扱えたので、CADを活用する職種に進めたらいいなという気持ちが固まる機会になった。芝川製作所さんとご縁があれば、働いていきたいと思った。もしご縁がなかった場合でも、CADを活用する職種での就活または、CADの学び直しをしようと思った。 就労の現場で触れた経験は、今後の方向性を決定づける上で大きく影響したと思う。」
働き始めてみて:「分からないことだらけなので、情報をアップデートし、自己研鑽していくことの必要性を感じている。 今後については、まずは任されたことをしっかりやっていく所からと思っている。」
㈱アデムカにて見学会を実施
株式会社アデムカ:横浜市都筑区大棚町631-1
日時:令和7年1月15日(水)10時~12時、参加者3名(うち、男性1名・女性2名)
㈱アデムカは、発砲スチロールを素材として、様々な物に加工する会社になります。
社長からの説明や社内見学をしていただき、製造業にもコミュニケーションが伴うことを理解してほしいという目的から、社外へのメールのやりとり等のミニ体験も実施いただきました。
参加者からは、「ものづくりの職場は未経験だったので、まったく想像がつかなかったのですが、丁寧に説明して頂いて理解を深めることが出来ました。受注や製作の流れを細かく見ることができて参考になりました。お客様に寄り添って期待にこたえる姿が印象的でした。ただ「もの」を作るだけではなく、お客様の満足いくものをというワードが印象的でした。」などの感想がありました。
㈱アデムカでは、体験会の調整が出来なかったため、見学会のみの実施となりました。
今後にむけて
本年度は新たに市内の企業ネットワークと連携し、取組を実施ができました。会合に説明を行った際に、取組に関心を持ったれる企業は多く、いずれの企業も採用には苦慮している様子も伺えました。今後も本取組を継続する中で、若者の困り事と企業の困り事を結び付けていける形を模索できればと考えています。