【NO.5】地域共生社会の実現に向けた実践紹介(後編)

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後編では、活動の想い等を紹介

前編では、レインボーの活動の様子等をご紹介いたしました。
後編では、ラウンジスタッフやレインボーメンバーの想いをご紹介します。
また、区役所で開催された講座についてもご紹介します。

ラウンジスタッフとして

ラウンジの若者人材育成コーディネーターである、林 錦園(りん きんえん)さんにお話しをお伺いしました。
「私自身も、不本意なまま日本に来ることになり、新たな生活が始まりました。このレインボーという場所は、安心して素の自分で居られる場所、自分の可能性に気づき、表現できる場所だと思っています。」
「広く先の見えない「日本」という海の中で「なりたい自分」を考える。そして全力を尽くした【探険】をしたい。そんな想いで、レインボー探検隊は名づけられました。」
「通訳・翻訳ボランティアとして、メンバーが地域のイベントに関わることは、もう一つの「成長の場」になっています。」
「言葉の壁から参加をためらっていた方が、私達が母国語で声掛けしたことでイベントに参加してもらえた時は、自分たちにしかできないことがあり、誰かの役にたつこともできる、という体験になりました。」
「地域への愛着、自分が何ができるかという思い、【人と人をつなぐ架け橋】となる自身の役割が、地域への帰属感に繋がっていると感じています。」

林さん(ラウンジスタッフ)

レインボーのメンバーとして

レインボーのメンバーである、林 賢麗(りん けんれい)さんにお話しをお伺いしました。
「今は、大学4年で、私は小学6年生から日本に来ました。中国ではいとこの家にいたので、両親とは生まれてから年数回しか会っていない状況でした。」
「中学1年からラウンジで開催されている学習支援事業に参加し、中学の3年間利用しました。レインボーには、中学生の時にイベントへ参加して、高校生からメンバーとなりました。」
「レインボーのボランティアとして、月3~4回色々な活動をしています。中国語だけでなく、英語も話せるため、イベント時の通訳ボランティアもしています。また、高校生の時に防災訓練のお手伝いだけでなく、防災に関するビデオをメンバーと一緒に作りました。」
「中学生の時は、自分の居場所はなかったです。自分で日本語を勉強するのはとても難しく、ラウンジは日本語も学べて、安心でき、自分の居場所だと思えました。」
「自分ができることを不可能から変えてくれたのが、レインボーでした。レインボーでは、自分の好きなことをシェアしたり、自分が好きなダンスをメンバーのみんなで発表することも出来ました。」
「交流が無いと、自分の心が閉じこもってしまうと思います。ボランティアをすることで、人からのフィードバックが得られるし、自分の心も温まると感じています。」
「色々な人がいる社会。時間は必要ですが、壁がない社会が出来たらと思います。違う国の人ではなく、違う人として理解してもらいたい。横浜で暮らす人は、みんな【ヨコハマ人】だから。」

林さん(レインボーメンバー)

レインボーで作成したビデオ

区役所にて講座を

令和8年2月27日(金)に、「みんなで多文化共生の地域づくりー架け橋となる若者の地域活動ー」が中区役所にて開催され、ラウンジスタッフの林さんの講義と、埋地地区の藤平会長とのトークセッションが行われ、多くの方が参加されました。
林さんより「大人は覚悟を持って日本に来ているが、連れて来られる子ども達には覚悟はなく、複雑な気持ちで日本に来ている。子ども達の不安な気持ちや日本語が出来ない自分を責めてしまう気持ちなどを、家族以外で理解してくれて寄り添ってくれる人が、自分の住んでいる地域で多くいることが大切だと思っています。」
藤平会長より「地域で暮らしている外国の方々に、翻訳されたイベントのチラシを見てもらえることで、自分に呼びかけられていると感じてもらえている。ラウンジ(レインボー)の方々が協力し、安心して参加できる環境が作れていることが、その方々の地域へ参加いただく第1歩に繋がっていると感じています。」
講義とトークセッションの中で、多文化共生につながる地域づくりに向けたヒントを多くお話しいただけていました。

林さんと藤平会長

講座のチラシ

地域活動の担い手として

講座の中で、区役所より「中区は市内18区でも一番外国人が多い区になる。担い手不足の課題に対し、外国にルーツがある方々が役割を持って地域活動に関わってもらうことが進められている。今回の講座を通じて、外国にルーツがある方々の背景を知ってもらい、地域での交流が深まればと考えています。」とお話しされていました。

誰もが役割のある社会へ

今回の実践は、外国にルーツのある若者が、自分達の暮らす地域(中区)でボランティアとして関わり、イベントのお手伝いだけでなく、通訳をはじめとした様々な役割を担うことに繋がっています。
言葉が通じることでの安心感により、イベントの参加者と連合町内会をはじめとした地域の方々との橋渡し役にもなっている、素晴らしい活動になっています。

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