【取組紹介】お米一合運動に取り組み、フードバンクかながわへお米を届けました

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困っている人にお渡しするお米が少ない現状に

公益財団法人フードバンクかながわから「お米の在庫が枯渇しており、貰ってもすぐに在庫がなくなってしまう」「一人当たりにお渡しができるお米の量が減っている」との話を伺いました。
市社協としても各区社協が行う食支援事業にフードバンクかながわから食品を提供いただいています。
区社協からは「生活困窮者の方からの相談が増えているが、お渡しする食品が少なくなっている」という声が届いていました。
また、横浜市ひとり親家庭支援福祉会(旧:横浜市母子寡婦福祉会)からもフードバンクかながわから提供されるお米が減ってしまったことにより、同会が実施しているひとり親世帯への食支援事業「ぱくさぽ」の利用者数を制限しており、必要とされる世帯へ支援を届けることができていない・・・とお困り状況を伺いました。

【お米一合運動@社協職員】と名付け、取組を実施しました

上記を踏まえ、我々ができることはないか検討を行い、まずは支援者である我々(社協職員)自身がお米の寄付を集め、フードバンクかながわに届けることにしました。
夏休みには給食がなくなり、食事に困る子ども達が増えるという現状を受け、お米とカレールー(甘口)の寄付を集めることにしました。
当初は職員1,000人からお米一合(150g)の寄付を募り、合計150kgのお米をフードバンクかながわへ届けることを目標としていましたが、フードバンクかながわのお米が不足し、様々な支援に影響が出ている状況を職員に共有した結果、7月26日~8月18日の寄付募集期間でお米約650kg・カレールー231箱という想像以上の寄付が集まり、フードバンクかながわへお届けすることができました。
また、現状を横浜市役所に伝えたところ、市教育委員会・こども青少年局・健康福祉局の3局管理職会から合計300kgのお米をフードバンクかながわへご寄付いただきました。

多くのお米とカレールー(2回目配達分)

会用車にて自分たちで運びました

お米は機械で再精米し、小分けにされます

お米一合運動@社協職員の取組では、経過報告を行うとともに、最終報告をまとめて各職員へ結果を共有しました。
お米一合運動@社協職員最終報告

本会会員施設と連携し【お米一合運動第2段】に取り組みました

お米一合運動@社協職員の取組を通してフードバンクかながわと継続したやりとりを進める中で、政府の備蓄米の申込をするなどお米不足の問題には団体としても取り組んでいるが、お米は引き続き不足している状況であるとの話を伺いました。
社会福祉協議会は、高齢・障害・児童・保育等の様々な種別の社会福祉施設が会員となっている組織です。
このネットワークを活かし、課題を共有することで社会福祉施設の皆さんと一緒に取り組めないかと考え、第二段の企画の検討を進めました。
調整の結果、各部会(施設種別ごとのネットワーク組織)にもご協力をいただけることとなり、11月20日~12月22日の期間に寄付募集を行いました。
前回と同様にお米とカレールーの寄付を集めることとし、各部会の会議に併せてご持参、郵送で本会までお届けいただきました。
また、今回も社協職員からも寄付を募り、社会福祉施設と社会福祉協議会の協働してお米一合運動第2弾に取り組みました。

各部会等の会議に併せてお持ちいただきました

法人の提携業者からお米を購入いただき、      ご寄付をくださった施設も

週1回では運びきれない量が集まりました

計6回にわけてお米などを届けました

市社協は昨年度より寄付月間アンバサダーの就任しています。
12月は寄付月間となるため、この取組を寄付月間賛同企画として実施し、寄付月間を盛り上げるためにSNSを活用して発信しました。また、寄付月間のTシャツを着て届けました。

12月は寄付月間

第2弾の寄付は、なんとお米2トン!

結果・・・お米約2トン(約1,991kg)とカレールー626箱もの寄付が集まりました。
前回の取組の約3倍のご寄付が集まり、本会会員の計78施設の方々にご協力をいただきました。
また、区社協や会員施設を通じてこの取組をご紹介いただいたことで、地域住民の方々からもご寄付をいただきました。
寄付募集期間終了後にもご寄付をお持ちいただき、合計6回に分けてフードバンクかながわへお届けしました。
本会会員施設の皆様と社協職員で協働して実施したことにより、多くの共感と賛同をいただくことができました。
【ご協力をいただいた皆様からのコメントをご紹介します】
・私達の社会福祉法人は、保育園や障害施設や高齢施設を運営しています。日ごろ繋がりがないため、法人として親睦会を集めてそのお金でイベント等を企画していました。なかなかこのご時世でそうした集まりを企画することができないため、職員全員に確認をとり、このお米一合運動にその親睦会費の一部を充てることを了解いただき、今回の寄付になりました。
・私達の施設では、取組のチラシを見た協力医の先生からも協力いただけました。先生からは施設に持ってきてもらい、会議に合わせて施設の送迎車で運びました。
・区社協が行う会議でも呼びかけしてことで、理事や評議員など多くの関係者が区社協に届けてくれました。
また、第2弾でも横浜市こども青少年局責任職会および横浜市教育委員会事務局責任職から本会へご寄付をいただきました。
お米一号運動第2弾最終報告

お米一合運動の取組を通じて

フードバンクかながわからの一人当たりにお渡しができるお米の量が減ってしまっているという話や関係機関からの話を受けて、この取組の検討が始まりました。
支援者である我々自身が起きている現状を受け止め、私達にできることを考え、多くの人達と共有したことによって、これだけ多くの共感と賛同が得られた取組になったと思います。
横浜市内には、物価高の影響などにより、食べるものが十分に購入できない方々がいらっしゃいます。
この取組を通じて、制度の狭間で苦しい思いをされている方々に支援を届けることができました。また、他都市にも誇れる素晴らしい取組になりました。
多くの皆様にご協力いただき、感謝いたします。
この度は誠にありがとうございました。

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