ひとり親世帯からの「声」により令和3年度から当事業に取り組んでいます
ひとり親世帯への支援を進める中で把握した「塾に通わせることが難しい」という声への対応として、横浜市シルバー人材センター・横浜市ひとり親家庭福祉会(旧:横浜市母子寡婦福祉会)・横浜信用金庫と連携し、当事業の立ち上げに至りました。
当事業では、ひとり親世帯の高校生を対象に市内3か所(立ち上げ当初は2か所)で全40回、英語の学習機会の提供を行っています。
(関連記事はこちら)
令和5年度も高校生へ学習機会を提供できました
令和4年度から引き続き、大学生ボランティアにも協力をいただきながら市内3か所で学習支援を行いました。
令和5年度からは初回の授業日を生徒及び保護者と講師の3者面談とし、学習目標及び力を入れて勉強したい内容を共有することで、生徒一人一人の希望に沿った形で指導ができるよう工夫しました。
【令和5年度実績】
生徒数 30名(申込) ※西区:15名、戸塚区:9名、緑区:6名
延べ参加者 562名
継続して出席をしてくれた生徒からは満足という声が聞かれ、また、無事に大学進学が決まったとの報告もいただくなかで、この事業を継続していくことの意義を改めて感じました。
【参加者の声(一部)】
・ここに来ることで勉強のモチベーションになりました!
・希望に沿って学習を進めてくれ、自分のレベルで勉強ができて、とてもありがたかったです。特に長文は本当に読めるようになったと思います!
・文法が学べるワークと長文読解を学べるワークを頂き、苦手なところを先生と学ぶことができて、以前より勉強をする習慣が身に着いたと思います!
その先を見据えた支援にも取り組みました
さらに、令和5年度は当事業の協働者である横浜信用金庫との意見交換の中で共有をした「大学等の高等教育への進学に向けた受験費用を支援する制度がない」という課題に対して、事業化「≪よこしん≫ふれあい進学応援奨学金」を行いました。
学習機会の提供に留まらず、その先(高等教育への進学)を見据えた切れ目のない支援を目指しました。
(関連記事はこちら)
令和6年度も引き続き実施しています
本年度も5月から事業を開始し、現在31名(9月時点)の生徒が在席をしています。
また、事前に生徒へ学習目標を確認したところ、「英検の取得」という回答が非常に多かったことから、アンケートを実施し、希望者18名へ英検のテキストを支給しました。
物価高騰の影響等により、ひとり親世帯を取り巻く状況は依然として厳しい状況です。
学習機会の提供に留まらず、関係者と連携しながら引き続きひとり親世帯への支援を検討・実施していきます。
引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。