生活協同組合ユーコープ様との協働でスタディドライブを実施
本会では、令和3年度より横浜市こども青少年局から委託を受け、市内の子どもの居場所の状況を把握するため「子どもの居場所調査」を実施しており、調査を通して必要な文房具を準備できていない子ども達がいるという課題を把握しました。
また、同時にスクールソーシャルワーカー(SSW)からも同様の声をいただき、支援の必要性を感じていました。
本会と生活協同組合ユーコープ(以下、ユーコープ)様は、地域課題の解決に向けて連携・協働した取組ができないかと令和2年度より定期的な話し合いの場を設けており、その場にて文房具の課題を共有したところ、ぜひ協力をしたいとのご提案をいただき、共催にて「スタディドライブ(文房具支援)を実施いたしました。
市内の学習支援団体へアンケートを実施
「子どもの居場所調査」にて当時市内には91の学習支援事業を行う団体があることが分かりました。
それらの団体に区社協を通じて文房具の受取りの希望を確認したところ、41団体から希望があり、配分対象者は小学生低学年から高校生まで1,071名でした。
アンケートでは「文房具が揃えられていない子どもが参加しているが、限られた活動費で学用品まで支援ができない。このような支援はとてもありがたい。」といった声が多く寄せられました。
ユーコープの県内19店舗にて文房具の寄付を呼びかけ
アンケートを基に、鉛筆・消しゴム・ノートをユーコープの県内19店舗にて5/1~5/31まで寄付募集を行いました。
結果、鉛筆は1万本以上、消しゴムは約1,200個、ノートは約1,200冊もの寄付が集まりました。
それ以外にもたくさんの文房具や折り紙などが集まりました。
ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。
受取を希望する団体へ文房具をお渡し
アンケートの希望に沿って、団体毎に必要な文房具を梱包し、区社協を通じてお渡しをしました。
なお、文房具の梱包にあたってはユーコープ様にてボランティアを調整いただきました。
アンケートでは、鉛筆・消しゴム・ノート以外にシャープペンシル及び芯・ボールペン・蛍光ペン・色鉛筆の希望数の確認も行いました。
それらの文房具は、ユーコープ様からの寄付金(「書き損じハガキ・未使用切手」寄付活動)を活用し、購入しました。
寄付にて集まった文房具と寄付金にて購入した文房具で、各団体のすべての希望に応えることができました。
また、今回配り切る事ができなかった文房具は、市内の児童施設やひとり親世帯への配分を検討していきます。
7/22(金)にスタディドライブ贈呈式を開催しました
『にこにこ広場』様(西区)にご協力をいただき、スタディドライブの贈呈式を執り行いました。
当日は団体の皆様から活動への想いなどのお話を伺い、学習支援事業の担当者様からは「文房具は足りなくなることが多く、とてもありがたい」というコメントもいただきました。
実際の活動を通して生のお声を聞くことができ、ユーコープ様及び本会にとっても当事業が地域の支えあいの一助となったことを実感することができました。