新しいランドセルを用意できない世帯へ
ランドセルの価格の高騰やコロナ禍や物価高による生活不安等により、新1年生がいるひとり親家庭等の生活に困窮している世帯は、ランドセルを購入することができないという課題がありました。
そこで本会は、令和2年度からランドセル寄贈の取組を横浜市ひとり親家庭福祉会(旧:横浜市母子寡婦福祉会)と企業と連携し実施しています。また、この取組は、子ども達自身が『自分で選ぶ』ということにこだわり、「親子de選ぶ(笑LOVE)ランドセル」という事業名にしています。
今年度は、横浜西ロータリークラブと横浜高島屋と連携し、横浜市ひとり親家庭福祉会や各区社協等を通じて、ひとり親家庭や生活困窮世帯(多子世帯等)の計21世帯へランドセルをお渡ししました。
本会だけでなく、多様な主体と連携した本取組について、報告します。
横浜高島屋の商品を寄贈する仕組みへ
横浜西ロータリークラブの青少年奉仕委員会と横浜高島屋でランドセルをご準備いただき、横浜高島屋が寄贈用のカタログを作成し、横浜市ひとり親家庭福祉会や各区社協や支援機関(食支援ネットかながわ)を通じて対象となる世帯に声掛けする仕組みとしました。
色や種類も豊富にご準備いただき、たくさんのランドセルから選ぶことができました。
横浜西ロータリークラブ例会にて
横浜高島屋と共に本取組の協働相手である、横浜西ロータリークラブの例会にて、横浜市ひとり親家庭福祉会と一緒に参加し、ランドセル寄贈の取組の説明と共に、なぜこうした取組が必要であるのか等の説明をさせていただきました。
短い時間での説明ではありましたが、ご出席されている横浜西ロータリークラブの会員の皆様は、非常に熱心に我々の説明を聞いてくださいました。
ランドセルを用意できない状況をご理解いただくと共に、かつ困窮している世帯のこども達に一般のこども達との【体験や経験の格差】が広がっていることも説明し、ご認識いただけたと思っています。
貴重な機会をいただき、大変ありがとうございました。
ランドセルお渡し会では
令和6年2月28日(日)にお渡し会を行いました。第1部にひとり親家庭福祉会の会員の方々、第2部に区社協や支援機関を通じた方々に分かれ、ランドセルをお渡ししました。当日来れない方々については、各機関を通じて後日お渡しいただきました。
横浜西ロータリークラブ・横浜高島屋・横浜市ひとり親家庭福祉会・本会の関係者が列席し実施しました。
※下記の写真の肩書はお渡し会当時のものとなります。
お渡し会当日には、タウンニュースをはじめ、いくつかのメディアの方々にもお越しいただき、後日記事を掲載いただきました。
タウンニュース記事
お渡し会後には寄付贈呈式を
ランドセルのお渡し会後に、寄付贈呈式を行いました。
横浜西ロータリークラブと横浜高島屋に本会より感謝状をお渡ししました。
親御さんからのコメント
「このたびは、ランドセルプレゼントありがとうございました。カタログの中から値段を気にせず選ぶことができて、すごく楽しかったです。大切に使いたいと思っています。本当にありがとうございました。」
「先程、受け取らせて頂きました。ありがとうございました。大切に使わせて頂きます。皆様の、温かいお気持ちをありがたく、そのエネルギーを子供の成長にさせて頂きます。」
また、当日欠席された方々からもランドセルを背負った写真や素敵なお礼の絵を送ってもらいました。
支援が必要な世帯を支える取組として
生活に困窮している状況は、普段目にすることはできません。ひとり親や子どもが多い世帯等で所得が低い状況の場合、ランドセル等の子どもに必要な物を用意する難しさがあります。
私たちの取組は、市ひとり親家庭福祉会・各区社協・支援機関を通じて、支援が必要な世帯に繋がる形としています。
また、その支援を横浜西ロータリークラブや横浜高島屋の企業の方々と一緒に行うことにより、多くの方々が本人達を支える仕組みとなっています。
ヨコ寄付では、地域共生社会の実現に向けて、本会や支援機関だけでなく企業の方々にも関わってもらい、多様な主体が連携した取組を推進しています。
引き続き、支援が必要な世帯を支える取組を多様な主体と共に進めていきます。