どんな支援が求められているのか・・・
本会はよこはま若者サポートステーション(以後、サポステ)と連携し、困難を抱える若者への支援を進めています。
どんな支援が求められているのか、必要なのか・・・検討を続ける中で、令和4年度は「まずは若者の声を聞く」ことを目的としたプロジェクト(「私たちの声を届けよう!プロジェクト(以後、声プロ)」)を実施しました。
声プロは、①「サポステ利用者座談会」②「サポステ利用者&企業ワークショップ」の2日間で構成し、各回16名延べ17名の若者が参加しました。
なぜ働くことに不安があるのか、社会に対する希望や必要なサポートについてなどを一緒に話し合いました。
また、声プロの参加募集と併せてアンケート調査も行い、108名もの若者の声が集まりました。
(関連記事)
若者の声を聞く!「私たちの声を届けよう!プロジェクト」を実施しました – ヨコ寄付特設サイト
若者達から集まった声
声プロを通じ、若者達から「いろんな業種の体験ができると嬉しい。」、「職場体験というワンクッションがあればいい。」、「優しい企業がネットワークを作って、体験に受け入れてくれたら嬉しい。」といった声が集まりました。
声プロによって集まった声はリーフレット及び特設サイトにて紹介しています。
○リーフレット
○HP
若者達の声を基に「企業見学会・体験会(はじめの一歩プロジェクト)」を企画
具体的な取組の検討を重ね、若者たちの初めの一歩を後押しするため、企業見学会及び職場体験「はじめの一歩プロジェクト」を企画しました。
企業の選定にあたっては、サポステでの従来の支援において、第三次産業(サービス業)との接点が多く、ものづくり企業との接点が少ない一方で業界に興味のある利用者が多いこと、様々な業種を知ることで若者の価値観を広げたいという想いから「ものづくり業界」に着目し、企業へのアプローチを行いました。
なお、企業へのアプローチにあたっては、横浜市のものづくり企業の支援を行うIDEC(横浜企業経営支援財団)にご協力をいただきました。
企業とのつながりもあり、日頃から企業活動の支援を行っている団体に参画いただけことで、企業へのアプローチを非常にスムーズに進めることができました。
令和5年度は2社のご協力のもと取組を実施
(1)株式会社ハルツ(〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目7番25号)
日時:令和5年7月5日(水)14時~16時
参加者:5名
現場社員の方による会社説明と現場見学、社長や社員の方への質問タイムからなる充実した見学会となりました。
参加者からは「自分が今まで見たことが無い機械を見ることが出来た」、「機械がそれぞれ何のためにあるのか、どのような工程を経て金型が完成していくのかを詳細にご説明頂きとても興味深かった」、「製造業への就職に参考になった」といった感想をいただきました。
(2)ニイガタ株式会社(〒230-0071 神奈川県横浜市鶴見区駒岡2丁目12-5)
日時:令和5年9月22日(金)14時~16時
参加者:3名
現場社員の方による会社説明と企業内見学、渡辺社長との個別面談タイムからなる充実した見学会となりました。
ご参加の方からは「丁寧に会社のことを説明してもらった」、「企業HPにない生の声をきけたのはとても参考になった」、「社員の方が会社についてポジティブに語っていたことが印象に残った」といった感想をいただきました。
また、同社の見学会に参加された3名は職場体験にも繋がり、より充実した機会になりました。
なお、利用者の交通費について、収入がなく負担が難しい・親に頼れないとの課題を共有いただいたことから、当事業に係る経費として参加者の交通費を本会にて支援しています。
本年度も引き続き実施します
本年度もサポステ・IDEC・本会で連携し、引き続き取組を実施します。
なお、本年度は都筑区の企業ネットワークである「メイドインつづき」の参加企業にご協力をいただく予定です。
メイドインつづきの会合にて本取組について説明をさせていただき、すでに3社での実施に向けて調整を行っています。
若者と企業見学や経営者との交流を通して、働きづらさを抱える若者の一歩を後押しするとともに、企業への理解啓発に向けて取り組んで参ります。