ひとり親世帯への支援の中から聞こえた“声”
2020年に新型コロナウイルス感染拡大の影響で生活が困窮したひとり親世帯への食料品等を配布する支援活動を行いました。
支援を進める中で「高校生になったが、塾に通わせる余裕はなく、学校の授業もコロナの影響で足りてるのか心配…」「塾に通わせたいが、収入で補えないため通わせられない…」「塾に行かせたいが塾の学費が高すぎ、子どもが行きたいと言っているのに塾の費用まで回らない…」など子どもの教育に関する“声”を多くいただきました。
生活支援の一環として学習支援を
市内のひとり親世帯への支援活動を行う『横浜市母子寡婦福祉会』と協議、同会が行っている「無料学習会」は小学1年生~中学3年生が対象で、高校生以上が対象となるものがありませんでした。
一方で、「子どもの学力が心配…」「高校生になると難しすぎて勉強を見てあげられない…」などの切実な声も寄せられました。
そこで高校生を対象にした【学習支援の場】ができないか検討を進め、なかなか手が回りにくい学習支援を行うことでまた違った形の生活支援ができるのではないかと考え、個別性を重視した支援の検討を行いました。
横浜市シルバー人材センターとの連携
実施に向け検討している中、包括連携協定を結んでいる『横浜信用金庫』からのご提案もあり、『横浜市シルバー人材センター』に打診。
また《学習機会の場》を設けるにあたり何を学べる場にするかを関係者で協議。
進学するには欠かすことのできない「英語」に特化した学習支援から始めてみることとしました。
そこで横浜市シルバー人材センターでは英語教育の指導経験者へアプローチ、高校や学習塾で指導経験がある方、海外で仕事をされていた方など【学習機会の場】に欠かせない“講師”をご紹介頂きました。
学習支援「英語教室」をスタート
横浜市母子寡婦福祉会より参加者の募集を行い、高校生12名の参加希望がありました。
初めての試みでもありまたコロナ禍でも密を避けることも念頭に置きながら2会場に分かれ、各会場6名の高校生が参加し2021年11月にスタート。
週1回2時間の学習指導ですが、定期的な【学習機会の場】になるよう、参加する高校生の皆さんと講師の先生、その他関係者が一緒になって取組みを進めます。
取り組みの一部が神奈川新聞に掲載されました。詳しくはこちら