事業実施の背景~ひとり親世帯への支援の中から聞こえた“声”~
ひとり親世帯への支援を進める中で「塾に通わせたいが、収入で補えないため通わせられない…」「塾に行かせたいが塾の学費が高すぎて、子どもが行きたいと言っているのに塾の費用まで回らない…」など子どもの教育に関する“声”を多くいただきました。
このような声を受け、横浜市母子寡婦福祉会と協議を実施。
高校生の進学に向けた支援の場がないとの課題を共有し、横浜信用金庫や横浜市シルバー人材センターの協力を得て、ひとり親世帯の高校生を対象とした当事業の立ち上げに至りました。
(関連記事はこちら)
令和4年度の事業が無事終了しました
令和4年度は西・戸塚会場に加え、緑(中山)会場を開設し、3か所にて実施。
それぞれ会場にて、全39回の学習支援を行いました。
申込者は3会場で28名となり、延べ489名に学習機会の提供をすることができました。
また、令和4年度からは生徒への学習のサポートを通して、進学や受験勉強などの悩みに寄り添い、大学等への進学のイメージづくりに協力いただくために学生ボランティアにも参加をいただきました。
本会の広報紙「福祉よこはま(204号)」でも当事業が特集されました
無事進路が決まった生徒もいらっしゃいました!
志望する大学・専門学校への進学が決まった生徒もいらっしゃいました。
【卒業生からのコメントをご紹介します】
先生が熱心に教えてくださり、毎週行くのが楽しみでした。
学力もつき、大学へ進学、英検2級の取得もでき、ますます英語が好きになりました。
多角的な視点と実力を大学で磨き、身につけ、多文化の共生に貢献できるよう、今後も頑張ります。
生徒及び学生ボランティアからのコメントを紹介します
【生徒からの感想やメッセージ】
・学校の英語は楽しくないけど、楽しく通うことができました。
・英語の勉強が無料でできて本当にありがたかったです。
学校のテストや模試の点数も上がりました。
・文法や長文読解が苦手だったが、理解できるようになってきました。
・大学生ボランティアさんと色々な話ができて良かったです。
自身の志望する大学の学生さんだったので、大学についてなどの話が聞けました。
【学生ボラティアより】
・就職前にとても良い経験ができました。
春から教師になるので、この経験を活かして頑張りたいです。
・勉強面でのサポートができたかは分からないが、生徒のみんなと色んな話ができてよかったです。
・春から大学生となり、一人暮らしを始めました。
人と話す機会も少なくなり、寂しかったが、私自身の居場所にもなった。
令和5年度も引き続き実施します
物価高騰の影響等により、ひとり親世帯を取り巻く状況は依然として厳しく、学外での学習機会の確保は難しいと考え、引き続き当事業を実施します。
本年度も昨年と同様に西・戸塚・緑の3会場で全40回の事業を行います。
ひとり親世帯の高校生へ学習の機会を提供できるよう、関係者と連携しながら進めていきます。
引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。