コロナ禍でより一層厳しい状況に
ひとり親世帯の約2世帯に1世帯は貧困状況にあるといわれています(厚労省資料参照)。
正社員として就労できていないケースも多く、生活状況が非常に厳しい上、新型コロナウイルス感染拡大の影響もありさらに厳しい状況になっているとの声が届いています。
横浜市においても「ぱくサポ」(ひとり親世帯フードサポート事業食品提供会)が実施されるなど、ひとり親世帯への生活支援の一環として食料品の配布など、様々な支援が実施されています。
新小学1年生の支援へ
様々な支援が求められる中、新1年生を迎える子どもにランドセルを買うことができず、知人から譲り受けている家庭が少なくないという話を伺いました。
そこで、新1年生を対象にランドセルをプレゼントすることを企画し、2021年入学児へのプレゼントを実施しました。
この企画は、用意したランドセルをプレゼントするのではなく、事前にカタログや店頭で新1年生が“自ら選んだランドセル”をプレゼントするものです。
「これからの小学校生活のために自分で選ぶという体験と選ぶ時間を家族と一緒に共有していただく、子どもの成長を感じながら子育てを楽しんでいただきたい」という横浜市母子寡婦福祉会の想いにも寄り添い、取組みを進めました。
2022年入学児への支援も継続して実施します
今年も2022年入学児への支援として継続して実施しています。
横浜市母子寡婦福祉会を通じてプレゼント希望者を募り、21名の方から応募がありました。自宅に届いたカタログとお近くの店頭で実際のランドセルを見ながら選んでいただきました。
「水色ランドセルを全てテープルに並べ吟味して、「水色かわいい」と、ご満悦でした。刺繍がいっぱいのランドセルを選ばせていただきました。」
「カタログを見る娘の笑顔を見て、私もとても嬉しくなりました。心配事が一つなくなり、また頑張って行けそうです。とても素敵な企画を本当にありがとうございます。」
といったメッセージが保護者様から届いています。
ランドセルは横浜市内に複数店舗を有するイトーヨーカドーさんにご協力頂きました。
2022年2月には選んだランドセルが届き、横浜市母子寡婦福祉会が開催する新1年生をお祝いする会でプレゼントする予定です。