MMcc（みなとみらいコミュニティクラブ）とは

「Minato Mirai Community Club(MMcc)」みなとみらいコミュニティクラブの略称で、みなとみらい地区（MM地区）に勤務するビジネスパーソンの交流とMM地区の活性化を目的として、MM地区を拠点とする企業・団体の有志が集まって2010年７月から活動しています。
MMccでは、MM地区の活性化活動及び地域・社会貢献活動を行っています。様々なイベントを企画・実施し、そのイベントの参加費の一部を寄付金としています。
本会も桜木町に本部があることから、世話人メンバーとして参画しています。
MMcc （みなとみらいコミュニティクラブ） | Facebook

集まった寄付金で演劇の招待を

MMccのメンバーにKAAT神奈川芸術劇場（公益財団法人神奈川文化芸術財団）が入会していることから、令和５年度（昨年）にこれまでに集まった寄付金をもとに、KAAT神奈川芸術劇場で開催される演劇に、普段なかなか見ることができない子ども達をＫＡＡＴキッズ・プログラムに招待する形で企画しました。
本会を通じて、児童養護施設の子ども達やひとり親家庭世帯や外国にルーツがある子ども達を招待することで調整しましたが、コロナ禍の影響によりご招待対象日の演劇自体が中止となってしまいました。
KAAT 神奈川芸術劇場

キッズ・プログラム2024に招待を

昨年度に中止となったことを受け、翌年のKAATキッズ・プログラムに再度ご招待することをMMccで決定しました。
令和６年度に入り、KAATキッズ・プログラム2024の概要が決まった後に、昨年度に声掛けした施設や団体にご案内を進めました。
プログラムは昨年度と違う演目になりますが、新作演劇の「らんぼうものめ（作・演出：加藤拓也）」を観劇してもらうことになりました。
また、KAAT独自の小口寄付も集まったことで、約80名の子どもと大人（引率者や保護者）を招待する形で調整しました。
『らんぼうものめ』｜KAAT 神奈川芸術劇場

当日は多くの子ども達が参加

市内の児童養護施設の子ども達や職員、ひとり親家庭世帯の子ども達や保護者等、合計69名の方々にご参加いただきました（体調不良等により欠席有）。
当日は、MMccの世話人から数名がボランティアとして参加いただき、招待した方々の受付を対応いただきました。

KAAT『らんぼうものめ』HP（撮影：宮川舞子）

参加者からの感想

招待した子ども達と職員さんより、下記の素敵なお礼のメッセージを作っていただきました。

ポート金が谷からのお礼メッセージ

また、お子さんとご一緒に参加いただけた保護者や引率された職員の方からも下記の感想をいただきました。
「この度は親子で楽しい時間を過ごさせていただき、誠にありがとうございました。演者の方の熱意や最後のストーリー展開にヒヤっとさせられ、子どもにとっては刺激的だったと思います。バックステージツアーでは普段見ることのできない舞台の裏側を知れたことで、創り上げる際の苦労を垣間見ることができました。
このような経験から将来の舞台人が生まれるのかなと思いました。貴重な経験をありがとうございました。（保護者）」
「参加した子ども達は、文化的イベントに触れる機会が多くなく、目を輝かせながら終始舞台に注目していました。舞台まで手が届きそうな距離で鑑賞させていただきましたが、途中役者さんが観客席に降りてくるときには、ドギマギした顔で様子を見守っていました。「あの女優さん、演技上手だね」「あれ、どうなってるのかな？」など、飽きることなく1時間半を楽しんでいました。貴重な機会を頂戴し感謝の念に堪えません。ありがとうございました。（施設職員）」

多くの方が関わる寄付の取組

今回の取組は、MMccとKAATからの観劇の機会を寄付としてご提供いただけただけでなく、観劇の機会がなかなか無い子ども達に参加してもらえるために、多くの関係者がそれぞれの役割を担い、当日の招待を迎えることが出来ていました。
夏休みの初日の日にこのような取組が実施できたことは、子ども達の貴重な夏の思い出になったと思います。
本会では寄付を調整するだけでなく、多くの方が役割を発揮できるように寄付の仕組みづくりを引き続き取り組んでいきます。